桐葉

筑波大学蹴球部の部員ブログです。

#3 夢をあきらめるということ(4年/山田和希)

2017シーズンのB3チーム主将を務めている筑波大学蹴球部4年の山田和希です。

今回は、自分が長い間追いかけてきたサッカーという夢について書きました。

 

***********************

 

4年生になり、最後のシーズンが開幕した直後、一番下のカテゴリーの5軍に降格した。

 

5軍というチームで、何のために、何をモチベーションにしてサッカーをすればいいかわからなかった。

本当に悔しかった。

そんな自分にサッカーをする資格などなかった。

程なく、5軍でもスタメンを奪われた。

 

自分は、もともとプロになりたくて、筑波大学蹴球部に入部した。

中学も高校も、全く無名のチームで、試合にすら出ることができなかった。

引退は中高ともにベンチで迎えた。

そんな自分でも、努力をすれば夢を叶えられるということを示したくて、高校の時は毎日7時間以上練習していた時期もあった。

そして、迷わず大学でもサッカーを続けることを決めた。

 

大学では、推薦で入学してくる選手はもちろん、一般入学でも全国大会経験者や強豪校出身の選手が沢山いて、そんな中でハイレベルなサッカーができることが楽しくて仕方なかった。

運よく1年時から4軍で試合に出させてもらうことができ、このまま頑張れば1軍に上がるチャンスもあると思っていた。

実際に4軍から1軍に行った人もいた。

 

しかし、実際に4年を迎えた時には、上がるどころか5軍に落とされてしまった。

悔しくて仕方なかった。

周りからは、

「筑波大でも5軍ってどんなレベルなん?」

「4年にもなって5軍って、今まで何してたん?」

という声を聞いたことがあった。

そう思われることも悔しかった。

自分を応援してくれていた友達や家族、コーチや先生に、向ける顔がなかった。

 

  

けれども、その原因は全て自分の弱さにあった。

 

 

競争の世界では、他人の評価が全て。

気持ちの強さや、頑張った量で評価されることはない。

チームに必要な力があるものだけが上に行く。

実力がなければ、努力してつけるしかない。

単純明快な世界だった。

自分には、明らかに実力が足りていなかった上に、努力も足りなかった。

そんな当たり前のことからずっと目を背け、

「苦しくても頑張ればいつかチャンスが巡ってくる」という甘い考えをもっていたところに自分の弱さがあった。

 

 

夢を追いかけることは本当に素晴らしいことだと思う。

けれども、実力がないのに、遠くにある漠然とした憧れだけの夢ならば、そこに向けた努力はきっと中身のない自己満足の努力だと思う。

そんな努力では競争に勝つことはできない。

 

もしそんな夢を持っているならば、目を背けずに自分の弱さを認め、その弱さと向き合わなければならない。

そして、一度夢を白紙にして、自分自身と向き合い、地に足をつけて、自分が本当にやりたいことは何なのか、本当に自分がなりたい姿はどんな姿なのかを、徹底的に突き詰めて考える必要がある。

そしてそこで出た答えは、夢ではなく目標となり、その目標へ向けた努力はきっと、中身のある本物の努力になるに違いない。

 

 

そして、その目標こそが、本当に叶えるべき夢だと思う。

 

 

それは、夢を変更することになるかもしれないし、逆にこれまでの夢をより確固たるものにするかもしれない。

 

しかし、どちらにせよ、それは夢をあきらめろ、ということではない。

幻想のような夢を捨て、自分の弱さ、自分自身と徹底的に向き合うことで、夢が本物になる、ということを伝えたかった。

 

そうして、本物の夢を見つけることができれば、自然と自分の進むべき道が見えてくる。

その道に沿って進むことこそが、中身のある本物の努力であると気づいた。

 

 

自分の本当の夢は、「努力をすれば、才能を覆すことができる」ということをサッカーで示すことだった。

そのわかりやすい指標がプロであったに過ぎなかった。

 

今でもプロになりたいという想いは変わらないし、チャンスがあればJよりもプロが近い海外リーグで挑戦したいと思っている。

けれども、まずはどんなカテゴリーであれ、少しでも多くの競争に勝ち、多くの試合に出て、多くの試合に勝つ姿を見せることで、努力をすればこんなに変われる、ということを、引退までに、プレーで示していきたいと思う。

 

 

最後のシーズンに5軍であるB3に落ちた後、このチームのキャプテンを任されることになった。

 

B3というチームは、決して上手くはない。

けれども、泥臭く結果にこだわり、筑波大学蹴球部としての意地を見せ、何としてでも勝ちにこだわる強い姿勢を見せるチームにしたい。

一番下が盛り上がれば、チーム全体の盛り上がりに必ず繋がる。

そんなチームになれるよう、プレーで引っ張っていきたいと思う。

 

Iリーグは開幕後4連敗したが、その後2連勝することができた。

勝利した日の夜、他の部員達がたくさんの祝福の連絡をくれた。

 

こうやって応援してくれるチームメイトや、これまでサッカーを続けさせてくれた家族、そして自分達を支えてくださっているすべての方々への感謝の気持ちを忘れず、謙虚な姿勢で、B3として、そして筑波大学蹴球部として、1つでも多くの勝利を重ねていきたい。

 

***********************

 

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

今後ともどうぞ、筑波大学蹴球部の応援をよろしくお願い致します。

 

 

筑波大学蹴球部4年 B3主将 山田和希(大阪府立茨木高校出身)

f:id:buinblog-tsukuba:20170717221623j:plain